離婚調停で慰謝料は請求できる?|調停の実務と注意点を弁護士が解説!

離婚調停で慰謝料は請求できる?

「調停で慰謝料って請求できるの?」
このご質問、実はとても多くいただきます。
離婚調停では、慰謝料も一緒に話し合うことが可能です。

調停で慰謝料を請求する方法

離婚調停は、家庭裁判所を通じた話し合いの手続きです。
基本的には、離婚そのものと同時に、財産分与・親権・養育費・慰謝料などをまとめて協議します。

申し立て時に「慰謝料も請求したい」と希望すれば、調停の中で慰謝料の話し合いも可能です。

書面に「慰謝料」の記載がなくてもOK?

実際には、申立書の記載がシンプルでも、調停の場で「慰謝料の話をしたい」と言えば対応してもらえるケースが多いです。
ただし、最初から記載しておいた方が、調停委員も準備がしやすく、スムーズに進みます。

証拠があるかが重要なカギ

前回のコラムでも触れたとおり、慰謝料請求には証拠が極めて重要です。
調停でも、不貞行為や暴力などの証拠を示せるかどうかで話し合いの流れが大きく変わります。

証拠がない場合でも、相手が慰謝料に応じて合意すれば成立はしますが、相手が否定したときのためにも準備は大切です。

調停で慰謝料が決まったら?

慰謝料について合意ができれば、調停調書に金額・支払い方法などが記載されます。
この調停調書は、判決と同じ効力があり、支払われなかった場合には強制執行(差押え)も可能です。

調停で慰謝料が認められにくいケースもある

相手が慰謝料の支払いを一切認めない場合、調停では「合意が成立せず終了」となることがあります。
その場合は、改めて裁判(訴訟)を起こす必要があります。

まとめ:調停でも慰謝料は請求可能。ただし証拠と戦略がカギ

  • 調停の中で慰謝料を請求することは可能
  • 証拠があることで有利に進められる
  • 調停で合意すれば「調停調書」に記載される=強制力あり
  • 合意できなければ、裁判に進む可能性もある

「調停で慰謝料を請求したいけれど、不安がある」という方は、お気軽にご相談ください。
実務経験をもとに、スムーズに話し合いを進められるようサポートいたします。


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